実は奥深い「塩加減」の話

こんにちは、にゃおむすびです!
おむすびをおいしくする上で欠かせない存在——それが「塩」です。
たった一つの調味料ですが、実はおむすびの味わいを左右する重要な役割を担っています。
特にシンプルなおむすびでは、塩加減ひとつで印象がガラリと変わります。
一般的に、ごはん1合(約330g)に対して使う塩の量は、小さじ1/3〜1/2程度が目安とされています。
でもこれはあくまで目安で、使う具材、ごはんの温度、さらには塩の種類によっても、仕上がりの味は変わってくるんです。
たとえば、塩気のしっかりある梅干しや焼き鮭を具にする場合は、表面につける塩をほんの少し控えめにすると、ごはんとのバランスが整います。逆に、やさしい味の昆布やおかかのような具材には、ややしっかりめの塩味が加わることで、ごはんの甘みと具材のうま味が一体となり、全体のバランスがぐんと良くなります。
そして、にゃおむすびでも大切にしているのが「手塩」。
おむすびを握るときに、手のひらに少し塩をなじませることで、ごはん全体にまんべんなく味が広がり、ほんのりとした塩味が、ごはん本来の甘みを引き立ててくれます。
また、塩には保存性を高める効果もあり、持ち歩くおむすびにもぴったり。昔ながらの知恵が、今もちゃんと生きているんです。
塩そのものにも、実はいろいろな種類があります。
まろやかで甘みのある粗塩、キリッと引き締まる精製塩、海水由来のミネラルが豊富な自然塩…。
にゃおむすびでも、おむすびの種類によって塩を使い分けることがあります。
たとえば、玄米にはミネラル感のある塩がよく合いますし、白米のおむすびにはさらりとした塩がシンプルなおいしさを引き立ててくれます。
おむすびはとても素朴な食べものですが、だからこそごまかしがききません。
塩のちょっとした使い方、ほんの一手間で、おいしさがぐっと変わる——
そんな奥深さもまた、おむすびの魅力のひとつだと思います。
素材の味を活かす名脇役、それが塩。
今日も心を込めて、おいしい塩加減でおむすびをにぎってお待ちしています🍙