おむすびとごはんの冷まし方

こんにちは!にゃおむすびです🐾
おむすび作りで意外と見落とされがちなポイントが、「ごはんの冷まし方」です。熱々すぎると手で握れませんし、冷めすぎるとごはんが乾いてパサついてしまいます。ふんわり美味しいおむすびに仕上げるには、「ちょうどよく温かい状態」で握ることがとても大切なんです。
炊きたてのごはんは湯気が立ち上り、お米の香りが広がってとても魅力的ですが、すぐに握ってしまうと水分が逃げたり、粘りが出すぎたりして形が崩れやすくなります。にゃおむすびでは、ごはんを一度専用の木製の飯台に移し、余分な蒸気を逃しながらも水分を飛ばしすぎないように優しく混ぜ、最適な温度になるまで落ち着かせています。
理想の温度は約40度前後。手で触れたときに「少しあたたかい」と感じるくらいです。この状態で握ることで、お米一粒一粒の形が保たれ、ふんわりとして口どけの良いおむすびに仕上がります。冷ましすぎると米同士が固まりやすくなるため、時間との勝負も大事。特に忙しい昼前は、炊き上がりのタイミングと握り始めの時間を逆算しながら作業しています。
また、ごはんを冷ます環境も重要です。急激に冷風を当てたり冷たい台に移してしまうと、表面だけが冷えてしまい、中はまだ熱い…という状態になりかねません。にゃおむすびでは自然の風や室温に応じて扇を使ったり、湿度を調整したりと、昔ながらの方法も取り入れながら、ごはんの状態に合わせた“冷まし方”を行っています。
おむすびは冷めて食べることも多いため、この冷まし方の工程で食感がほぼ決まると言っても過言ではありません。お客様から「時間が経っても美味しいね」と言われたときは、炊き方や握り方だけでなく、この“冷ましのひと手間”が報われたようで、とても嬉しくなります。
次におむすびを召し上がるとき、もししっとりしているのにふわっとしていたら、それは冷ますタイミングと手仕事のおかげかもしれません。見えないところの工夫も感じていただけたら嬉しいです🍙✨


