運動会とおむすび ― 家族をつなぐお弁当の主役

こんにちは!にゃおむすびです🐾
秋といえば、地域のあちこちで開催される運動会のシーズンですね。青空の下、子どもたちが一生懸命走ったり、友達と力を合わせて競技に挑んだりする姿は、家族にとってかけがえのない思い出になります。そして、そんな一日の楽しみのひとつといえば「お弁当」。運動会のお弁当は、朝早くから家族が協力して作り、みんなで芝生にシートを広げて食べる特別な時間です。その中心にあるのが、やはりおむすびなのです。
おむすびは、手で握れる気軽さと、持ち運びやすさが魅力です。ご飯をぎゅっとまとめただけなのに、冷めても美味しく、外で食べるとさらに格別の味わいになります。箸を使わなくても食べられるので、子どもでも手軽に口へ運ぶことができ、競技の合間にさっと食べられるのも嬉しいポイント。お弁当のおかずを引き立てるだけでなく、主役としても存在感を発揮するのが、おむすびのすごいところです。
また、家庭ごとにおむすびの形や具材に個性が出るのも面白いところ。三角に握ったり、丸にしたり、俵型にしたりと、家族の伝統や好みによってスタイルはさまざまです。中に入れる具材もバラエティ豊かで、鮭フレークや梅干し、ツナマヨなどの定番はもちろん、子どもが喜ぶたくあんや昆布、卵そぼろなども人気です。親の愛情を込めて握られたおむすびは、形や大きさにも工夫が込められます。小さな子どもが食べやすいように一口サイズにしたり、大きく育った子どもにはボリューム満点のサイズにしたりと、家族の思いやりがそのまま形に表れるのです。
さらに、運動会のお弁当は味だけでなく見た目の彩りも大切です。色とりどりのおかずの間に、海苔をまとったおむすびが並ぶと、一気にお弁当箱が華やぎます。ラップやカップを使って一つひとつを包めば、手を汚さずに食べられる工夫にもなり、外でも気持ちよく楽しめます。最近では、キャラクターの顔をかたどった「デコむすび」や、鮮やかな具材を混ぜ込んだ「混ぜ込みむすび」など、見た目で楽しませてくれるアイデアも人気です。
こうして運動会のお弁当に並ぶおむすびは、単なる食べ物にとどまらず、「家族の気持ちを結ぶ」存在として長く親しまれてきました。子どもが頑張る姿を見守る親の気持ちや、家族みんなで味わう喜びが、おむすびを通じてひとつにまとまります。食べ終えた後に「美味しかった!」「また食べたい!」という言葉が聞けるのも、作り手にとって大きな幸せです。
運動会の一日を思い出すとき、子どもの活躍とともに、家族で広げたお弁当や、その中に並んでいたおむすびの温もりも心に残っているはず。おむすびは昔から、人と人との絆を強める不思議な力を持ってきました。今年の運動会でも、ぜひ愛情いっぱいのおむすびをお弁当箱に詰めて、家族の時間をより特別なものにしてみてはいかがでしょうか。