おむすびとお米の“相性”ってあるの?

こんにちは、にゃおむすびです!
突然ですが、みなさんは「おむすび」に使われているお米に注目したことはありますか? 実は、おむすびと一言で言っても、どんなお米を使うかによって、風味や食感は大きく変わってくるんです。「お米なんてどれも同じじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、実際には品種によって性質が異なり、「おむすびに向いているお米」と「そうでないお米」があるんですよ。
たとえば、日本でも特に人気のある「こしひかり」や「つや姫」といった品種は、冷めてもおいしさを保つのが特徴です。これらは、もっちりとした粘りと、噛むたびにほんのり広がる甘みがあり、おむすびにしたときにもその魅力がしっかり感じられるため、非常に高い評価を受けています。お弁当や外出先で食べることの多いおむすびにとって、「冷めてもおいしい」というのは、とても大事なポイントですよね。
一方で、「あきたこまち」や「ななつぼし」といった品種は、ややさっぱりとした味わいが魅力です。粘りが少なく、口当たりも軽やかなので、塩や海苔、梅干し、鮭など、さまざまな具材との相性が抜群。いわば「主張しすぎない」名脇役として、おむすび全体のバランスをうまく整えてくれる存在なんです。
もちろん、すべてのお米が「おむすびに最適」というわけではありません。たとえば、「ササニシキ」はお寿司用に開発されたお米で、さっぱりとした食味とほどよい粘りが特徴です。ただし、粘りが控えめなぶん、形を保ちにくく、おむすびにすると崩れやすいという弱点があります。そのため、おむすびにはあまり向かないとされることもあるんです。
さらに近年では、「ゆめぴりか」や「ミルキークイーン」といった新しい品種も続々登場しています。これらは従来のお米に比べてさらにもっちり感や甘みが強く、個性豊かな味わいが楽しめます。特に「ミルキークイーン」は低アミロース米で、独特のもちもち感があり、おむすびにするとまるでお餅のような食感になることも。品種によっては、まさにスイーツのような印象すら与えてくれるものもあるんですよ。
このように、一見シンプルに見えるおむすびですが、そのおいしさの背景には「どんなお米を選ぶか」という、実はとっても奥深い世界が広がっています。どんな具材を使うか、どんな味にしたいか、それによって最適なお米の品種も変わってくるんですね。
みなさんも、次におむすびを作るときや食べるときは、ぜひ「お米の品種」に注目してみてください。おむすびの楽しみ方が、きっと今までよりもっと広がるはずですよ!